カルチャーセンター、大学などから講義依頼が次々に
丁稚 ところで、今夜(4月26日)から始まるNHK文化センターの講座の聴講者は何人くらいですか?
吉川 リアルが22人でオンラインが10人だそうです。
授業料高くて驚きました。参加する人いるのかな?って…。YouTubeで告知したんですけど、やっぱり「高い」ってコメントが続々と…(笑)。僕もそう思います、ってコメントしました。
これまでトークイベントはしたことがありますけど、講座は初めてなんです。
大学の講義の依頼も頂いていて。6月に明治学院大学で講義します。
(*明治学院大学での講義については吉川さんがブログで綴っていらっしゃいます。)
會長 さすがの人気ですね。吉川さんが扱っていることはリアルな問題だから、不動産に興味があればぜひ聞きたいだろうね。今日の授業のタイトルは何ですか?
吉川 「限界ニュータウン その実態に迫る」です。
會長 章立てはどうなるんでしょう?
吉川 3回に分けるんですけども、1回目が限界ニュータウンが生まれた背景、2回目が限界ニュータウンが販売されていた頃の不動産事情、3回目が現在抱える限界ニュータウンの問題について話します。資料も一応用意してきたんですけども…。
丁稚 吉川さんは、講義とか全然緊張しなさそうですね。
吉川 いや、滅茶苦茶緊張しますよ。……資料、よかったらどうぞ。ほとんど新聞の広告なんですけども。
會長 よく、こんな広告をお持ちですねぇ。吟味しておられる。そういえば動画の磯村建設には大笑いしたな。あれはおもしろすぎる。
吉川 磯村のは、知人から頂いた情報を元に。
會長 時々入る「磯村建設 ♪ 」って歌がおかしい 。
吉川 でも実は私は、大人になるまで磯村建設なんて会社は全然知らなくて。
會長 僕、よく覚えてますよ。
吉川 私、出身が関東じゃないので、地元ではテレビコマーシャルも流れていませんでしたし、世代も違うんでしょうね。
新聞縮刷版を調べるのって大変!
會長 この広告は図書館でコピーしたんですか?
吉川 はい。全部、縮刷版からです。広告なので索引とか記事検索でひっかからなくて、1ページずつめくって探しています。
會長 図書館で縮刷版って……あれ探すの大変だから!よくなさったなぁ。
吉川 妻と一緒に、図書館のしおりをひとりじめして、千葉の広告があったらとりあえず全部チェックしました。
會長 僕も、明治・大正時代の岡山の或る町長さんの伝記を書いたとき、山陽新聞の縮刷版を調べたことがあるんです。明治の終わりを2年分見ただけで4時間かかった。もう嫌!ってなっちゃった。鬱になるよねえ。
吉川 はい。3冊、4冊だけでもぐったりしちゃいます。
會長 実はあれ、公表されてないけど、新聞社内では検索できるんですよ。なぜ一般の人が検索できないかというと、昔の新聞って表現的にまずいことが書いてあるからだと思います。たとえば、どこどこで強盗がでて奥さんを殺して、って記事とかに……
吉川 被害者の住所も書いてありますね。番地まで書いてありますから。
會長 被害者の住所は必ず書く。ひどいよね。そういう記載があるから、今は公開できないんだと思う。
で、そのとき縮刷版をひたすら調べて気が狂いそうになってたんだけど、知人のつてで、途中からは検索させてもらえたんです。人名で検索したら、明治時代からぶあーっと出て来た。当人のインタビューも読むことができて、声が聞こえるように感じた。
僕は大学の先生をやっているからそういうつてがあったけど、吉川さんはフリーで単独でやっておられるから大変だなと思いますよ。
吉川 調べるのは確かにちょっと大変ではあります。何か見つかるという結果が伴えばおもしろいんですけど。
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次回は、吉川さんに「限界ニュータウン」新聞広告をさらに詳しく見せていただきます。「何だこれ?」のオンパレードに會長も丁稚も唖然。どうぞお楽しみに。